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レスキューコラム

羽アリが出る前に!プロが教える“初期被害の見分け方”

シロアリ駆除

2025.11.15

羽アリが出る前に!プロが教える“初期被害の見分け方”

「羽アリが出たからシロアリかも…」
そう気づく方は多いですが、実はそれでは“すでに被害が進行している”状態です。
シロアリは、木材内部を食い荒らしながら長期間静かに進行します。
羽アリが目に見えるころには、床下の木部や柱の中がスカスカになっていることも少なくありません。

つまり、本当に大切なのは羽アリが出る前に、「初期被害」に気づくことです。
今回のコラムは、現場経験豊富なプロが実際に点検で見つける“初期被害のサイン”を、写真では分からないリアルな視点でご紹介します。

羽アリが出る前に見逃しがちな「初期サイン」5つ

① 床や畳を歩くと“フワッ”と沈む感覚がある

床の一部が柔らかく感じたり、踏むと沈む場所がある場合、床下の木材が内部から食害されている可能性があります。外見はきれいでも、中が空洞化しているケースが多く、特に洗面所・台所・トイレなど、水回り近くは要注意です。

② 巾木(はばき)や柱の根元に“土のような線”がある

これがいわゆる蟻道(ぎどう)。シロアリは光や乾燥を嫌うため、土や排出物を使って「トンネル」を作りながら移動します。床下や外壁の隙間、コンクリート基礎のヒビ沿いなどに、この土の筋が見られたらすぐ点検を。

③ 壁紙や天井のシミが増えている

「雨漏りかな?」と思うような小さなシミも、実は内部の湿気+シロアリの活動熱が原因の場合があります。湿度の高い木部を好むため、雨漏りや結露が起きやすい場所から侵入しているケースも多く見られます。

④ 床下や柱に小さな穴・フンが見える

シロアリのフンは乾いた砂のように見えますが、形や色は木材に似ており、一見では分かりにくいです。フンや小さな木くずのようなものがあれば、内部で巣が形成されているサイン。特に和室の畳下や押し入れ内の角など、人の目が届かない場所に多いです。

⑤ 羽アリの“抜け殻”が落ちている

すでに羽が落ちている=すでに“巣がある証拠”です。羽アリは繁殖期に巣から飛び立ちますが、飛び立ったあとも親巣はそのまま残って活動を続けます。つまり、抜け殻を見つけた時点で被害は進行中です。

シロアリ被害が進行するとどうなる?

初期の段階であれば薬剤処理や部分施工で済みますが、気づかず放置すると次のような深刻な被害に発展します。

・柱や土台が空洞化し、家の強度が低下
・床下湿気によるカビ・ダニの発生
・ドアの開閉不良や、床の沈み込み
・2階建ての場合、建物全体の歪みへ

「築年数が浅いから大丈夫」と思っている方も油断できません。近年は新築10年以内でも雨漏りや外壁ヒビをきっかけにシロアリが侵入するケースが増えています。

プロが行う“初期点検”で分かること

専門業者による点検では、次のような項目を重点的に確認します。
・蟻道の有無(基礎・床下・配管周り)
・木材の強度チェック(軽く叩いて音で判断)
・湿度測定(床下の結露・通気性を確認)
・外壁・基礎のひび割れ(侵入口の有無)

点検は1〜2時間ほどで完了し、建物を壊さずに確認できるため、定期点検としてもおすすめです。

羽アリが出る前こそ、点検のタイミング

多くのご家庭では、羽アリを見て初めて慌てて業者に連絡します。
しかし、羽アリが出てからでは「すでに被害が進行している」状態。逆に言えば、羽アリが出る前に点検・予防を行えば、被害は最小限で済むのです。

特に今のように気温が下がり始める11月は、床下が暖かく湿気を帯び、シロアリにとって過ごしやすい環境が続きます。「冬は動かない」と思って油断せず、今こそ点検を行うチャンスです。

まとめ

・羽アリを見たときには、すでに被害が進行している
・初期被害は「沈む床」「蟻道」「シミ」「木くず」で気づける
・雨漏り・湿気・カビはシロアリ被害の温床
・プロ点検で早期発見・低コストの修繕が可能

シロアリ被害は“静かに・長く”進行します。
「少し気になるけど、まだ大丈夫かな…」と思った今が、実は一番のタイミングです。
羽アリが出る前の点検が、あなたの家を守る一番の防衛策です。
レスキューハウスにてお気軽に無料点検・床下調査をご相談ください。

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