シロアリ駆除薬剤の種類と効果を徹底解説!
シロアリ駆除
2025.02.16

目次
シロアリ駆除薬剤の種類と効果
シロアリ駆除に使用される薬剤は、その特性や効果によりいくつかの種類に分類されます。
各薬剤の特徴を理解し、適切に選択・使用することが、効果的なシロアリ対策の鍵となります。
主な薬剤の種類とその効果・効能について詳しく解説します。
ネオニコチノイド系薬剤
ネオニコチノイド系薬剤は、植物のニコチンに似た化学構造を持つ合成殺虫剤で、
シロアリの神経系に作用し麻痺を引き起こします。効果が徐々に現れるため、シロアリの警戒心を和らげ、巣全体への伝播性も期待できます。また、木材の防腐剤としても使用されるため、シロアリ予防と木材保存の両方の効果が期待できます。
代表的な製品には『ハチクサン』や『オプティガード』などがあります。
ピレスロイド系薬剤
ピレスロイド系薬剤は、天然のピレトリンから合成された化学物質で、シロアリの神経系に作用し、即効性のある効果を発揮します。しかし、シロアリはこの薬剤に対して忌避性を示す傾向があり、撒きむらがあると効果が減少するため、施工には技術が求められます。
代表的な成分には『ペルメトリン』などがあります。
フェニルピラゾール系薬剤
フェニルピラゾール系薬剤は、シロアリの神経系に作用し、呼吸障害を引き起こして駆除します。殺蟻性や伝播性に優れており、巣全体を根絶するのに効果的です。しかし、人やペットにも高い毒性があるため、使用には注意が必要です。
ホウ素系薬剤
ホウ素系薬剤は、ホウ酸塩を有効成分とし、シロアリが摂取することでエネルギー代謝を阻害し、最終的に餓死させる効果があります。防腐効果もあり、木材の保存にも寄与します。ただし、水に溶けやすく、雨などで流出する可能性があるため、使用場所には注意が必要です。
代表的な製品には『エコボロンPRO』などがあります。
IGR剤(脱皮阻害剤)
IGR剤は、シロアリの脱皮を阻害し、成長を妨げることで駆除する薬剤です。遅効性でありながら高い伝播性を持ち、巣全体の壊滅を狙うことができます。人間や哺乳類には影響が少なく、安全性が高いとされています。
フェニルピロール系薬剤
フェニルピロール系薬剤は、シロアリのエネルギー生成を阻害し、徐々に体力を奪って最終的に衰弱死させる効果があります。遅効性であり、効果が現れるまでに時間がかかりますが、伝播性が高く、巣全体の駆除に有効です。
代表的な成分には『クロルフェナピル』があります。
まとめ
各薬剤にはそれぞれ特性があり、使用環境や目的に応じて適切な選択が求められます。また、薬剤の効果は時間とともに減少するため、定期的な再処理や点検が重要です。シロアリ駆除を行う際は、専門業者と相談し、最適な薬剤と方法を選択することをおすすめします。
シロアリ駆除についてはレスキューハウスにお問い合わせください!