雨漏りの放置は危険
雨漏り修理
2023.12.13

皆さんは、『雨漏り』と聞いてどのようなことをイメージするのではないのでしょうか?多くの人は、天井からポタポタと水が滴り落ちてきて、住宅内での生活が困難になる程度の問題だ…と思っているかもしれません。
もちろん、天井からポタポタと水が落ちてくることも大変ですが、住宅の雨漏り被害というのは、このような単純な問題だけではないのです。
そこで今回は、住宅で発生する雨漏りが、そこに住む人たちにどのような悪影響を与えてしまう可能性があるのかについてご紹介していきたいと思います。
目次
屋根だけではない雨漏りの原因
雨漏りというと、築年数が経過した建物などで、屋根の不具合を原因におこると考えている方が多いかもしれません。
しかし、住宅の雨漏りというものは屋根だけで発生するものではありません。何の関係もなさそうな外壁や窓などが原因になっていることもあるのです。
さらに、建物と雨漏りというものは、切っても切れない関係があるもので、どれだけ注意していたとしても「うちでは絶対に雨漏りしない!」
なんて言える住宅など存在しないのです。ここではまず、代表的な雨漏り原因箇所についてご紹介します。
住宅の屋根部分の雨漏り 住宅の雨漏りと言えば真っ先に思い浮かぶのが『屋根』です。ただし、屋根からの雨漏りと言ってもその原因はさまざまです。
例えば
- 屋根材の経年劣化による破損
- 強風や地震によって屋根材がズレた
- 漆喰が劣化して脱落した
- 各種板金に穴が開いた
- 風で飛ばされた
などの雨漏り原因が存在しています。
一般の人が下から見たのではなかなか気付くことができないので、定期的に専門家に点検してもらうのがオススメです。
外壁部分の雨漏り 外壁が雨漏り原因となると聞いても、あまりイメージできない人が多いかもしれません。
しかし、住宅の雨漏りで言えば、『外壁』からくるものが意外に多いのも事実です。
例えば
- 外壁に亀裂が入りそこから水が浸入する
- 塗装の効果が切れている
- 外壁ボードの目地につめられているコーキングの劣化
- 窓枠やドア枠のコーキングの劣化
などが原因となり、雨水の侵入を招いてしまう場合があります。
こういった外壁の劣化は、普段から注意深く確認しておけば雨漏りの前に気付くことが可能です。
何か異変を感じたら早めに専門業者に相談しましょう。
住宅のベランダ部分の雨漏り
ほとんどの方が無視してしまうのですが、住宅のベランダは雨漏り原因になることが非常に多いです。
そもそも、住宅から突き出ている部分ですので、雨が入り込みやすいので劣化も速いのです。
ベランダは、
- 防水塗装の劣化
- 床の亀裂
- 笠木の浮き
などから雨水の侵入を許し、雨漏りしてしまうことが多いです。
ベランダの塗装は、早めにメンテナンスしてあげるのがオススメです。
建物の代表的な雨漏り原因場所は上記の様になります。
もちろん上述した以外にも、雨樋の劣化など、さまざまな雨漏り原因がありますので注意が必要です。
上述しているように、建物と雨漏りは切っても切れない関係にあるものですので、「建物がある限り雨漏りの可能性がある!」と考えておいた方が良いです。
雨漏り対策というものは、本来雨漏りしてからできるだけ早く修理するというものではなく、雨漏りさせないために、定期的に点検を行い早めにメンテナンスをしてあげる体制を作るのが最も良いのです。
雨漏りを放置しているとさまざまな所で被害が出る!
それでは、住宅で雨漏りが発生した場合に考えられるさまざまな悪影響についてもご紹介しておきましょう。
冒頭でご紹介したように、雨漏りが発生した場合は、天井から水が落ちてきて生活の邪魔になる程度の問題と捉えている人がいますが、雨漏りというものはもっと大きな被害をもたらす非常に恐ろしいものなのです。
以下でどのような問題があるのかを見ていきましょう。
建物自体にダメージを与える
雨漏りというものは、上述したように建物のあらゆる箇所が発生原因になると言っても良いものです。
例えば、天井から水が落ちてきている場合でも、侵入した水がさまざまな経路を通り、
最終的に天井から水が落ちていると言うだけで、水が通った場所は全て濡れているということなのです。
そうすると、水の経路となってしまった場所は、最終的に腐るります。
皆さんもご存知のように、長く水に浸かった木材は腐ってしまうもので、この現象が住宅のいたるところで発生してしまう訳です。
さらに、建物の重要な柱までが水に濡れてしまった場合、柱が腐食してしまうことになりますので、
地震などで一気に建物が倒壊してしまうリスクまで出てきます。
そもそも天井から水が滴り落ちているような状況は、侵入した水を建物が吸収しきれなかったため漏れ出ているので、このような症状がある場合には目に見えない場所でかなり劣化が進行していると考えた方が良いです。
住宅の天敵シロアリの繁殖を招く
住宅の天敵と言われているシロアリですが、シロアリがどのような場所を好むか知っていますか?
実は、シロアリにとって快適な場所というのは『湿気が多い場所』なのです。
カビや木材腐朽菌の発生で柱が腐食すると、そこに追い打ちをかけるようにやってくるのがシロアリです。
傷んで柔らかくなった木材はシロアリの大好物で、旺盛な食欲で通し柱など構造的に重要な部分をボロボロにしてしまいます。
また、木材に限らず、断熱材、電線、ビニールなどが食害されることがあります。
「歩くと床がフワフワする」「建て付けが悪くなった」などはシロアリ出現のサインとみて、早急に調査することをお勧めします。
被害が拡大すると費用が増すうえ、最悪の場合建て替えが必要になることも考えられます。
家族の健康被害を引き起こす可能性がある
雨漏りが非常に恐ろしいのは、生活が困難になるだけでなく、そこに住む人の健康にも悪影響を与えてしまう可能性があるということです。
雨漏りを放置してしまうと、湿気が高く保たれ屋根裏などにカビの繁殖を招いてしまいます。
カビは見た目的に悪い、衣類や食品の腐敗を招くなどの問題が知られていますが、最も恐ろしいのはアレルギー性の感染症などを引き起こす可能性があるということです。
小さなお子様がいるご家庭などであれば本当に危険ですので、雨漏りをさせない対策を考えるべきです。
なお、カビはダニの餌にもなりますので、ダニの繁殖まで招いてしまう危険があります。
漏電
雨漏りで最も恐ろしい三次被害が漏電です。
雨水が天井裏からブレーカーに流れていった場合、電気製品が濡れて漏電を引き起こすことがあります。
ご存知のとおり、水は電気を通しやすいので、漏電により電気の通り道ができると火災が発生する恐れがあります。
最悪のケースは免れても、漏電が原因で家電製品などの家財が被害を受ける可能性は少なくなく、
修理や買い替えのための出費が重なるでしょう。
防止策は漏電遮断機を取り付けることですが、優先順位としては雨漏りの修理が先決です。
運悪く感電すると死に至るケースもあります。
まとめ
今回は、建物の天敵である『雨漏り』に関ついて、住宅で雨漏りが発生してしまった場合に考えられる悪影響についてご紹介してきました。
本稿でご紹介した通り、雨漏りというものは、発生原因になっている場所とは全く関係のない場所まで劣化を進めてしまうなど、
建物にとっては非常に大きな問題になってしまうものなのです。
しかも、住宅で発生した雨漏りに気付かないなど、雨漏りを長期間放置してしまった場合には、建物を劣化させるだけでなく、そこに住む人の健康にまで悪影響を及ぼす非常に恐ろしいものなのだと知っておくとよいかと思います。
万一、建物で雨漏りが発生してしまった場合には、できるだけ早く専門業者に連絡し、修理してもらうことをおすすめします。
関西・関東で雨漏りにお困りでしたらぜひ、レスキューハウスへお任せください。
電話:0120-887-941